フィルム加工において発生する様々な不良現象の種類をご紹介します。
OTISでは不良現象を予測し、様々な対策を行っております。
現象
材料面から飛び出したギザギザ状または糸状の突起
因子
刃先の摩耗・刃先の部分的な破損、クリアランスが大きいことで発生。
※クリアランスとはダイと刃物及びパンチとの隙間。
現象
材料面が押しつぶされた状態
因子
最初に刃物が当たって押し込んだ際に発生。
※ハーフカット
現象
材料が割れる、裂ける、ヒビが入る状態
因子
プレス時の応力により応力が集中した際に発生。
現象
柔軟な材料が組成変形した状態
因子
プレス時の過度な圧力及びラミネート時のローラーの過度な圧力
現象
複数積層したフィルムやテープのラミネート時にズレがある状態、または皺が入っている状態
因子
積層間の粘着力不足、静電気による影響、プレス時の抜きズレ、ラミネート時のズレ
現象
材料間に剥がれが発生した状態
因子
カエリ等により発生。密着不足。
現象
材料間に気泡が発生した状態
因子
バリ、カエリ等による浮き。密着不足等によるズレ及び、材料のアウトガス。
現象
粘着剤等が層間からにじみ出た状態
因子
プレス時の過度な圧力及びラミネート時のローラーの過度な圧力。プレス時の切れが悪い。
現象
フィルムが盛り上がった状態
因子
刃厚によりフィルムが端面より盛り上がる。
現象
フィルムが反った状態
因子
ラミネートテンションやラミネートローラーへの侵入及び出口の角度、ローラー材質。材料間の弾性差によるラミネート。
現象
フィルムが折れ曲がった状態
因子
隙間が狭く、厚みがあり、硬い材料に発生傾向がみられる。
現象
複合部材をラミネートの際にシートにしわがはいった状態
因子
ラミネートテンションやラミネートローラーへの侵入及び出口の角度、ローラー材質。材料間の弾性差によるラミネート。
カエリ因子や材料間密着不足。
現象
フィルムにキズが入った状態
因子
フィルム加工の搬送時に設備等への接触。
現象
材料が切れ切っていない状態、または台紙が切れすぎた状態
因子
下死点制御、型バラツキ