車や白物家電、黒物家電等、様々な製品が有りますが、
色や模様等がないと華がないと言いますか寂しいですよね…
本日は成型品の加飾方法について書いていきたいと思います。
成型品を加飾する方法としていくつか方法があります。
・塗装
成型品を固定し、塗装ガンを動かして、塗布するロボット塗装や、
成形品を回転させて、塗料を塗布するスピンドル塗装があります。
最も安価ですが、加飾としては単一で多彩な表現には向いておりません。
・メッキ
金属をはじめ、プラスチックスなど様々な物質の表面に、
金、銀、ニッケル、クロムなどの薄い金属膜をつけます。
治具に取り付け加工するラックメッキや、
槽に多数投入し加工するバレルメッキ等があります。
金属薄膜による高級感、光沢巻の表現が可能ですが、
塗装と同じく単一表現となります。
・水圧転写
特殊なフィルムにパターンを印刷し、
水面に浮かべ水圧を利用しインク層のみを転写する方式です。
転写後、フィルムの洗浄、乾燥、トップコートによる保護等、複雑な形状に対して、
ムラなく加飾することが出来ますが、工程が多いイメージです。
・インモールド成型
離型フィルム(PET等)にグラビア印刷等で印刷し、
射出成型の金型内にて挟み込み射出することにより
意匠(インキ)を転写します。離型フィルムにハードコート処理している場合は
後加工でのハードコートも不要になり、工程が少なくコスト低減にも優れております。
しかし、深絞りが対応出来ない事や、ある程度の大量ロットが必要となります。
・フィルムインサート成型
PC・PMMA・PP・PET等のフィルムに印刷をし、
真空成型でフォーミング、プレスでトリミングしたのち
金型内にて、フィルムごと一体成型します。
インモールド成型と違い、フィルムごと成型しますので、
防水等にも優れ炊飯器の操作部や洗濯機の操作部等にも採用されております。
フィルムの厚みによっては、厚みを活かした奥行感のある立体成型も可能です。
深絞りにも向いております。
スクリーン印刷での印刷方式が多く、
インモールド成型に比べた場合、高精細さでは劣るのではないでしょうか。
・オーバーレイ成型(TOM、NATS等)
簡単に言いますと3次元のラミネートになるのでしょうか。
インモールド成型、フィルムインサート成型と違い、
金型を使用せず、基材にそのままラミートします。
熱を利用して樹脂同士を結合するのではないので、
マグネシウム、アルミ等の金属にも加飾可能です。
サランラップを引っ張り出して、
空気圧で引き付け+押しつけてラップするイメージですかね・・・・
ラミネートの特徴を生かし、合皮、植毛フィルムなど
様々な質感のあるフィルムを使用することが出来、
表面に加飾だけなく触感も付与することが出来ます。
このように様々な加飾方法があり、身の回りの製品の意匠を構成しております。
そしてフィルムを用いた加飾が多いことにも注目です。
実は自動車にも塗装やメッキの代替として加飾フィルムの採用が期待されています。
特に中国では自動車生産台数の成長、
生産車種がレベルアップしていることで加飾率は上昇しています。
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