本日は空中ディスプレイに関することについてです。
空中ディスプレイをイメージすると、
SF映画やアニメ等ではおなじみのホログラフィック…
人が立体的に空間に映し出される状態ではないでしょうか?
実はこの技術は相当難しく、その理由は光の波長域の吸収と反射によって
物体は色づいてみえるからです。
つまり、反射するものがなければ色として認識することができません。
AIプレートや再帰反射シート、LEDを用いたプロペラ型等が
空中ディスプレイにおける技術となります。
具体的な事例として、海外のタクシーで見かけるヘッドアップディスプレイには、
コンバイナーに映し出されているものが多いです。
つまりより多くの色を反射できるように作られた透明っぽいスクリーンなのです。
最近ですと、コンバイナーの存在を感じさせない
高透明なスクリーンがありますが、
実は光が反射できるような凹凸形状が設けられてる等の
光を反射させる仕組みがあります。
その他、初音ミクやNintendoのライブで生バンドとCGが融合しているのも、
ステージの前面に透明風な布の様なスクリーンが設置されているのです。
ライブですと暗いのでそのスクリーンが目視されにくい事が活きた事例です。
そもそも、
空中ディスプレイのニーズはどこまであるのか?
と思いますよね。
ただ、コロナ禍においてディスプレイ分野でタッチ操作するシーンにおいては、
非接触ニーズが拡大していますよね。
そもそもディスプレイが空間に映し出されている状態であればタッチするにも非接触…
この様な着眼点により、新たなニーズが生まれてきますよね。
空間でのコントロールは赤外線センサー、
ToFセンサー等により可能と思いますが、
何もない空間での操作は極めて難しいと思われます。
そこで、ARやMR、VRにおいて親和性の高い、
何もない空間に超音波などで「触感」を生み出すことのできる
ハプティクス技術が求められるかもしれません。
https://hapislab.org/airborne-ultrasound-tactile-display
空中ハプティクスは様々な触感を作り出すことが出来ると思いますので、
コロナ禍におけるATMや医療現場での非接触ニーズだけでなく、
臨場感のあるゲームや映画の世界に入り込んだ感覚を体験できる日が来るかもしれません。
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社は
今回の空中ディスプレイやハプティクス技術等、これからの技術にも着眼し、
それに使用されるだろう部材、そこから必要とされる技術を想定し、
お客様の想いを形に、産業の進化に貢献して行きたいと思います。
フィルム加工、テープ加工でお困りごとがあれば
是非、オーティス株式会社へご相談ください。