ライフサイエンスについて
今回、「ライフサイエンス」について少しお話ようと思います。
業界の方以外では、聞きなれない言葉かもしれませんが、
最近はよく耳にすることがあるのではないでしょうか。
三省堂の大辞林では、このように記述されています。
「生命現象を、生物学を中心に、化学、物理学などの基礎的な面と、
医学、心理学、人文社会科学、農学、工学などの応用面とから、
総合的に研究しようとする学問、生命科学」
また、バイテク用語集では、
「遺伝子の研究などをはじめとした、生命そのものを、科学的観点から捉える学問のこと。
しかし遺伝子は基礎研究の時代から、機能解明による応用や、利用の時代に移行し、
その成果は人類の共通財産として、医療、食品、環境、農業などあらゆる分野に活用され、
ライフサイエンス技術と、情報技術(IT)の融合など、ライフサイエンスの範囲に
広がっている」とあります。
これらの解説から、あらゆる分野が関わっていることがわかります。
人が生きていく上で切っても切り離せない分野ではないでしょうか。
私たちオーティスはこの身近に関わりのあるライフサイエンスという分野に貢献できる
モノづくりをしていきたいと考えています。
オーティスのライフサイエンス分野における実績
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社では
ライフサイエンス分野の実績の一例として、皮膚に貼り付ける為に使用する
電極パッドの導電ペーストをオーティス保有のロータリースクリーン印刷で
塗工した実績がございます。
導電ペーストは機能性ペーストとも呼ばれ、
既存の太陽電池やタッチパネル用途だけでなく、次世代自動車や再生可能エネルギーなど
今後の省エネ社会のキーテクノロジーとなるパワー半導体やウェアラブルデバイスにおける
プリンタブルエレクトロニクスなど、新しい市場においても欠かせない材料です。
近年、ウェアラブル端末の市場が拡大する中、
メディカル用途やスポーツウェアなどへの展開が考えられており、
ライフサイエンスの場でも活躍が期待されています。
導電ペーストの塗工実績でもある印刷装置「ロータリースクリーン印刷」のメリットは3点
・ロールtoロールでつなぎ目無での連続高速塗工が可能。
・版離れが良く、高速で厚盛(量産実績80μmt、試作実績100μmt)塗工が可能。
・版のメッシュ層が薄く、柔軟性があるため、被着体に対し比較的追従しやすい。
スクリーン印刷と塗布メカニズムは同類である為、
印刷インキ、レジストインキ、導電ペースト、接着剤、加食インキなど、
あらゆるものがインキとして使えるので利用範囲が広いです。
予防医学の一環で「ディスポーザブル」はひとつのキーワードで、
先日もディスポーザブル製品の加工についてのブログを記載しました。
(参考)医療用ディスポーザブル製品に採用されるテープ品の加工
ディスポーザブル製品の多くは枚葉ではなくロールtoロールでの製造が期待されます。
そこで、前述にもありますように、ロータリースクリーンを用いた製品作りが
貢献する可能性は大きいとい思っております。
私たちも日々状況が変わる中、柔軟な考え、想像力を持って
新しいことにチャレンジしたいと考えています。
医療分野での製品を形にするべく、技術の限界に挑戦しています!
【 人間が想像できることは、人間が必ず実現できる 】 (ジュール・ヴェルヌ)
この言葉は前向きに感じられるので私は好きです。
過去にできないと思われていたことも人間は実現してきました。
この言葉通りに、
フィルム加工、テープ加工のオーティス株式会社も常に進化していきたいと考えています。
壮大な話になりましたが、お客様とオーティスの思いを形にできるよう
モノづくりに取り組んで参ります。
お困りごとがございましたら是非オーティスへお気軽にご相談ください。